2011年8月27日土曜日

8月26日






















8月26日

25日の夜み、宮城県仙台市に入る。
明日の簡単な打ち合わせのため宮城でのコーディネートをお願いした村上さんと
落ち合う。
市内は活気があり、聞くとあまり観光客も減っていないらしい。
喜ばしい事だ。

翌朝、ホテル前から2台で長町に出かける。
途中、今日お手伝いの学生をピックアップ。

市街地と違い、住宅地が見え始める。
長町に入ると、ちらほらと地震の爪痕を目にする。
立ち入り禁止のテープや路上にそのままになった壁の残骸など。
と言ってもまばらに見る程度だけど。

今日の仮設住宅は253軒が新幹線の線路脇の空き地に作られていた。
国有地だからだろうか?

新幹線の騒音も昔の耳をつんざくような音でなく、比較的静かなので安心した。

仮設住宅に入ると時には緊張した。
今まで20カ所近くを訪問してきて、様々の方々の反応は言葉からデイリリーアートサーカス
が間違いではないと思いつつも、本当に家を失った方がにどう思われるのだろうかと。

そのあまりにも表情の無い、間仕切り型のグレーの建物通り抜け、正直不安だった。

10時15分ごろ到着して11時半には搬入が済むと、すぐに近所のおじいさん、おばあさんが
集まり、レゴのテーブルで話をしながら遊び始めてくれた。

「これは、なかなか100グラムにならんよ」「難しいものだねー」と。
そして「未来の家はどんなかね」と自然に誰もが話し「私は犬小屋をつくるよ」というおばさんもいた。

こんな時どんな相づちを打てばよいのだろうか?
ただ笑顔を作るしかなかった。

でも、ここに来れたことは 漠然と良かったんだと、入る時に感じた不安は柔んだ。

ハンチングのおじさんが大きな目でレゴのテーブルを見ていた。
「いかがですか」と声をかけると「いや いいよ 色々な事がありすぎて 今頭使えないから。でもご苦労様本当に
良い物を運んでくれてありがとう。私はこの中ではゾウが好きだね。 あのお尻の形は本当にゾウさんだよ」
とゾウのある場所に一緒に行った。

しばらく話をしてハンチングのおじさんが帰って行った後、決して多くなかったけど家族や子供、道すがら眺める
人日が訪れた。

しばらくして、またハンチングのおじさんが来て「このゾウは買えるのかい」と聞いてきたので「レンタルだけですよ」
と話すと少し残念そうだった。
本当に気に入ったらしい。

天気は重苦しい曇りでしたが、雨は持ちこたえ 様々な1日の出会いとなりました。

表彰台で仮面ライダーの歌を熱唱する3歳児。

じゃん拳ゲームの顔の唇が妙に気に入ったお嬢さん。

さて明日は、長町のAIギャラリーです。被災後物資を避難所の届け続けた村上さんが一時的に借りている場所
だそうです。

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