2011年6月29日水曜日

福島にでかけて3

時間を少し巻き戻す 6月24日

僕は、作品のピックアップを考え12時予約したレンタカーを11時に取りに出かけた。
それは多少間違った考えで、会社というものは決まった時間にセットアップするようにしている。

ちゃんとしてる会社ほどそうだ。

もちろん、この会社もちゃんとしているので 11時に行っても他の誰かが借りていた。

30分ほど待つと「準備できましたが、天井に穴が空いていたので違う車を用意致します」

それで数分待った。

それでも12時20分前には出発。

木村崇人さんの作品を載せ、出発。
軽油なので エンジンがうるさい
そして燃費はリッター6キロ
これは誤算だ。 予算は大丈夫か 本番で。


八王子で 野田裕示さん 吉澤美香さん 磯崎道佳さん タムラサトルさんの作品を積み込む。

そのついでに 木村さんの 作品を練習 スタッフから笑い声こぼれる。

やれそうでやれない そんな物に人は興味を示すんだな。

まったく訳のわからんものには 興味を示しようがない。

この日記を会社で読んだあたな 帰り道 絶対 乳母車を見ますよ。

興味、意識した瞬間に 見過ごす景色の中から見つけてしまうものです。 はい

で世田谷で高橋士郎さんの作品を詰め込み 

いざ 福島 相馬へ

吉澤さんに 「先に行ったほうが安心よ」と言われ 朝出発しなくてよかった。
やっぱり 結構時間がかかるものです。

そして 福島のパーキングエリアで 宿泊 私は荷台で 彼は運転席で

目覚めると彼は「サイドブレーキが邪魔でした」と言っていた。

荷台はドアを開ければまだまだ 夜は寝苦しい 事はなかった


夏はどうか 大丈夫か そのとき私は45歳だ。

彼が「開発さんは、まるで学生みたいな生活ですね」と言う。
うむ 褒め言葉と受け取っておこう。

朝 福島西を降り海岸方面へと向かう。

山道を通り抜け、2カ所程道が閉鎖されていた。
放射能のためか土砂災害のためかは不明。

学校の校舎には大きな重機が置かれていた。

テレビで見た映像が目に飛び込んでくる。

会場に到着すると、今回コーディネイトして下さった皆さんが待っていて下さった。

嬉し 我々2名では 初めての準備間に合いませんでした。

そして吉澤さんもわざわざ助けに来てくださった。

4時に終了。

内容は先日の日記で地主くんが書いてくれているので割愛!


帰り道 夜 小雨

じんわり 感動した 

震災と原発と風評被害の非常に大変な地域。

会場の駐車場は朝市のため ほぼ満車で、そして我々のサーカス一座の会場で、ワークショップを体験し、走り回り、美術部の高校生が平面をゆっくりと見る。

そんな光景を見て 行って良かったと 単純に思えた。


昔、僕が小学生に行くか行かない頃、近くの住吉神社の夏祭りで 境内に白い幕を張り、白黒映画を上映した。
たぶんチャンバラ映画だったと思う
子供には恐ろしくつまらない映画だったが、今でも 映画の幕を正面と背面を交互に眺めていたのを思います。片側しか見えないテレビの違いが面白かったのだ。

映画の内容は忘れても、その場で得た空間や経験は忘れにくいものでる。

今回のデイリリーアートサーカスは 素晴らしい作品を見て欲しいとは思うけど、それを理解して欲しいとは思わない。

幼少時代にけったいな物がきたでー と心の片隅に残ってくれたら それだけで十分うれしい。

written by 開発好明(Kaihatsu Yoshiaki)

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